施工実績からお気に入りの建築士を探して

依頼先を探す

「手に入れたいな、自分だけの注文住宅を」と寝起きにお布団の中で思ったら、建築設計事務所などに依頼をすることからスタートします。 何時に目が覚めたか、その日の天気は、といったことはあまり気にせずともよく専門家にお願いする段取りだけを考えればいいでしょう。 思い立ったらすぐにでも連絡をするのが男らしく感じられますが、縁起の良い日を選んで電話をしたり事務所に伺う方もいそうです。 そんなに迷信深くないなら都合のよい日にアポを取ればいいですが、「仏滅の日にこんな大きな依頼をするのはちょっと恐いな、数千万円の話だし」という気持ちは 誰でも持っているかもしれませんので、大安とはいかなくてもせめて仏滅ではない日を選んで行くのがいいかもしれません。 候補となる建築設計事務所が複数あるのなら、電話での対応がよさそうな所からいくつかの会社に話を聞いてもらいましょう。 いきなりここに決定、最後まで面倒みてもらおう、と最終決定する人もそういないとは思いますが、 やはり他社と比較しないと金銭的なことも含めて条件のよい取引をすることはできないからです。 数社と話をして手ごたえの良さそうな設計事務所を選んだら、具体的な話を進めていきますがそれでもまだ決定とは考えてはいけません。 折り合いが付かなかったら他を探す、そのつもりで強気の打ち合わせをしましょう。

依頼を伝える

どんな依頼になるかは人それぞれですが、土地を所有しているかすでに決めている前提で話を進めていこうかと思います。 ここにこんな住宅を建てて欲しい、そんな依頼をするのです。 まだ不動産を手にしていない状態で建築設計事務所に話を持っていっても別に問題はありませんが、 どちらにせよ土地を決めてからの方がより具体的な設計にすぐ取り掛かれますし、セットでゲットしなくてもいいのです。 建築設計事務所に「この土地にマイホームを建てたいんだ、オッケー?」と話をすると、それを受けて現地の調査を行います。 住所を伝えたり敷地図を渡してどんな可能性があるか、それをチェックしてもらいます。 と同時にどんな住宅にしたいか、クライアント側の希望をおおまかでもいいので伝えておくとこの作業がより有意義なものとなるでしょう。 庭が広いと嬉しい、3階建てか地下室のある住居に憧れている、一家8人がゆったりできるスペースを確保したい、そうした事を知った上で視察してもらいます。 もっと詳しく、3年後には住居者が2人減るかもしれない、逆に増える可能性が高いから拡張性を持たせて欲しい、 といったことも分かっているのなら伝えておくと後々いいかもしれません。 そして予算を踏まえてどこまでの希望なら叶えられそうか、全てクリアできるか何かしら妥協することになるか、そんな話をしていくことになります。

詳しく土地をチェック

本格的な設計に入る前に敷地の事をもっとよく理解しなければなりません。建築測量をして正確な敷地図を作成し、それを元に設計作業をしていきます。 またその土地に建物を建築する場合になにか制限はないか、役所で確認をすることもこの段階で済ませておきます。 4階建ての注文住宅を建てることにしたけど、あとからそんなに高い建物をそこに建てることは許されないと知ったらそれまでの計画が水の泡となってしまいます。 条例などで制限されている区画はけっこうありますので、こうした用心深さは無意味だと思わずにしっかり遂行されるべきことでしょう。 ここまできてようやく何をしたいか、何が可能かが見えてきました。住宅の形状や構造、間取りなんかをメインに話し合いが行われます。 材質や外壁のカラーはまだ仮決定で、敷地に対してどこに建造物がくるか、部屋の大きさやバスルームの位置、キッチンの面積など基本的な事柄を決めていきます。 玄関の位置や門扉からのアプローチ、自家用車や自転車を駐車するスペースなどが決まってくるとどんどん現実的に思えてきてワクワクするでしょう。 設計図というほど精密ではありませんが図面も作成されますし、3Dプリンタで模型を制作してくれる設計事務所もあります。 これでだいたいの完成予想図がイメージ可能となり、基本設計へと進みます。もしも不満点や納得いかない部分があるのなら進む前に指摘しましょう。